ぼくの痔瘻が治るまで

痔瘻(痔ろう)の発症から手術入院そして完治まで。

痔瘻の手術と入院に関する医療保険を考える

TVを見ているとアヒルが出てくる医療保険や、民営化された会社の医療保険、とにかく各社の医療保険のCMが流れている。TVのスポットCMを流すには多額の金額が必要。保険会社はその費用を何処か捻出しているかというと、みんなの保険料からになる。ではそのような高額な金額を捻出してまでTVCMを流すのか?それは医療保険が保険会社にとって儲かる商品だから。

保険会社が儲かる医療保険

簡単な計算を…。

お客に払う保険額÷掛金の総額×100=払い戻しの割合

払い戻されない金額が保険会社の収入となる。保険会社によって差はあるが、医療保険の払い戻しの割合は平均で30%程度。(2012年)残りの70%が保険会社の収入となる。

 

自己負担はそれほど重くない!

国民皆保険なので、国民健康保険もしくは組織の健康保険に加入されていることと思う。

社会保険の高額医療費限定適用制度を利用する予定。こちらの制度を利用すればでは退院時の精算の際に約80,100円+αの支払いで済む。+αは食事代や衣類、差額ベッド代など。これらはこの制度の対象外だ。

 この制度を使えば「どんなに」「どんな病気」を治療しても、月の支払い上限は80,100円となっている。ただし「先進医療」といった高度な治療には使えない例もある。

「先進医療が保険適用でないのは不安だ」という方は、最近の医療保険には「先進医療特約」なるものがあるのでそちらに加入したほうが良い。ちなみに先進医療の代表例は以下のとおり。

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 このなかで一番治療を受ける可能性の高いものは重粒子線と陽子線の治療かと思われる。ちなみに重粒子線治療は希望すれば受けられるものではない。癌の種類や病状が限定される。全ガン患者に対する、重粒子線治療を受けている患者の割合は0.003%程度と言われている。

0.003%の為に月数百円の保険料を払うのか?お金に対する価値観は人それぞれ。

ネガティブなイメージの多い医療保険だが…

ちなみに我が家では医療保険に入っている。「オリックス生命・入院1日につき5,000円+手術給付金1回につき100,000円」「県民共済・入院1日につき4,300円」の2本。月額の保険金の支払いは2本で、月々5,675円。

我が家では、私は医療保険不要論者で保険料を貯蓄しようという立場。妻は「もしものとき…」が心配な医療保険必要論者。月々5,675円で妻の精神安定が図れるなら安いかなと考え加入している。この2本の医療保険は8年ほど加入しているが、今回の痔瘻の手術で初めて保険金の受け取った。

上記の過去記事にあるように、今回の痔瘻手術と入院での収支は90,000円ほどの黒字となった。

いままでの総支払い保険料との計算をしてみると…

支払い保険料 5,675円×12ヶ月×8年=544,800円
受け取り保険金 174,400円

370,400円の赤字となっている。この先病気で入院をするかもしれないし、しないかもしれない…この金額をどう見るかは各人の判断にお任せする。