ぼくの痔瘻が治るまで

痔瘻(痔ろう)の発症から手術入院そして完治まで。

痔瘻の手術後に注意すること

退院前に受けた、説明会の情報をこちらで記事にする。

一番怖い出血

素人は血を見ると心配度がアップします。それを心配して最初に説明をしてくださった。
 
"手術後10日〜2週間ほどは出血しやすい時期。「便器が真っ赤に染まる」くらいは連絡して欲しいのですが、「一滴、二滴だと心配しなくても…」とのこと。判断が難しいようであれば、24時間365日誰かがいるので連絡を下さいとのこと。年に1人くらいは、緊急来院して止血する必要がある人がいる”とのこと。
 

運動

激しい運動は完治まで厳禁。どのくらいのレベルかというと「歯を食いしばる」レベルの力。歯を食いしばると、同時にお尻に力が入るからNG。
 
自転車はNG。理由は想像の通り。
 
プールもNG。不特定多数の人からの細菌等の感染を防ぐため。同じ理由で銭湯や温泉もNG。
 

食生活

下痢が傷にとって大敵のため、下痢をしない生活を心掛けるようにとのこと。下痢の便が傷口をジャージャー通るのは宜しくないから。
 
お酒の飲み過ぎで下痢率が跳ね上がるのでアルコールは避ける。暴食も同様の理由からNG。
 
辛いものも避ける。どのレベルの辛さか?というと世間一般で「激辛」と表記されている食品。見た感じで、「食べようかな?どうしようか?」と自分が躊躇するレベルはNG。
 
市販のキムチをご飯のお供として少し食べる、蕎麦に七味を一振り、このレベルであれば問題ないとのこと。
 

アフターケア

肛門の創は朝晩シャワーで洗浄するのがベストで、その後に座薬タイプの軟膏を朝晩2回付ける。
 
手で塗るタイプが傷にも指を押し入れてしまう危険があるため。出勤前で時間が取れない時用で洗浄液を貰える。時間の無いときはシャワーの代わりに洗浄液でもOK。ただできればシャワーでで洗うのが一番。
 
入浴は血行が良くなり、傷にも良いので効果的。ただし患部は石鹸で洗う必要なし。シャワーを当てるだけでも充分綺麗になる。
 
シャワーの水圧は「シャワーを顔に当てても痛くない」強さが良い。
 

余談

最後の時間でこんな質問をしてみました。
 
Q,自宅以外のウォシュレット、特に掃除されていないような汚いウォシュレットは雑菌が心配。紙だけで拭く方がいいのか?それでもウォシュレットを使った方がいいのか?
 
A,紙で便を拭くと傷口に菌の混じった便を塗り込む状態になる。すぐにシャワーで洗えない状態であるなら、できればウォシュレットの方が良い。
確かに不衛生な場所のウォシュレットは雑菌が繁殖しているが、水の噴出口は常に水が通っているので、それほど汚くはない。
(しばらく使われていないと繁殖していることもありうるが…)
 
どちらも衛生的ではないですが、より「マシ」な方はウォシュレットです、とのこと。「これには諸説あってですね…」と回答が難しいご様子。私は執刀医を信じます。
 
もうそろそろ退院ですが、退院後の説明会を受けて実感したこと。
 
やはり肛門専門病院で手術を受けることをオススメする。専門病院で症例をこなしている分、医師・看護師ともに肛門についての知識は詳しい。患者としては不安なことを質問しているので、的確にそして自信を持って答えて貰えると安心だ。